UBERとは?訂正不能ビットエラーレートを理解し、高信頼性SSDを選ぶ方法
UBERを深く理解する:高信頼性SSD選びのカギ
産業用またはエンタープライズ向けSSDを選定する際、「信頼性」は最も重要な評価項目です。その中でも見落とされがちですが、SSDの信頼性を左右する重要な指標が「UBER」です。本記事では、UBERの意味、SSDの信頼性との関係、そして実際のSSD選びでこの指標をどう活用するかを詳しく解説します。
UBER(訂正不能ビットエラーレート)とは?
UBER(Uncorrectable Bit Error Rate)は、保存または転送されたビット総数のうち、修正できなかったエラーが発生する割合を示します。
SSDのデータ整合性(データインテグリティ)を評価するうえで非常に重要な指標です。
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UBER値が小さいほど、SSDのデータ保全性が高く、信頼性が優れています。
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一方、MTBF(平均故障間隔)やDWPD(1日あたりの書き込み回数)もSSDの耐久性を示す指標ですが、これらは主にハードウェア的な故障率を表します。
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UBERはソフトウェア・データレベルのエラー率を示すもので、より繊細な信頼性の判断に役立ちます。
SSD信頼性とUBERの関係性
✅ データ整合性の確保
UBERは、SSDが大容量データを正確に扱えるかどうかを示す核心的な評価指標です。産業用・エンタープライズ用SSDでは、低UBER値が求められるのが一般的です。
✅ エンタープライズ/産業用途での高基準
これらの用途では、長時間・高負荷・高温など過酷な条件下での安定性が求められるため、UBERが極めて低い製品が選ばれます。
一方、コンシューマー向けSSDではこの基準を満たさないこともあります。
✅ 耐久性とエラー発生率
SSDは使用期間が長くなるほど、NANDフラッシュの劣化が進行し、エラーが発生しやすくなります。
UBERはこのような長期的なエラー率の変化も評価できる指標であり、SSDのライフサイクルを通して信頼性を判断する助けになります。
✅ ECC技術との関係
ECC(Error Correction Code:誤り訂正コード)は、SSDのエラーを自動検出・修正する技術です。
UBERはECC設計の有効性を示す重要な尺度であり、UBERが低ければ、ECCが効率的に機能している証拠でもあります。
UBERを活用したSSD選定のポイント
SSDを選ぶ際、性能や価格だけでなく、UBER値の確認がデータ信頼性の確保に不可欠です。
以下は選定の際の具体的なヒントです。
🔹 高いデータ整合性が必要な用途
金融取引や医療データなど、機密性・正確性が重視される業務には、UBER値が低いSSDを選ぶべきです。
🔹 過酷な作業環境
高温・高負荷などの条件下で使用する場合は、広温度帯に対応し、UBERの低い産業用SSDを選ぶことで、データ損失リスクを軽減できます。
🔹 長時間連続稼働のニーズ
長時間安定稼働する必要があるサーバーなどでは、UBERが低いSSDほど、長期的に信頼できるデータ保護が可能です。
SSSTCの産業用・エンタープライズ向けSSD
SSSTC(建興ストレージテクノロジー)は、企業ユーザー向けに高信頼性の産業用・エンタープライズSSDを提供しています。
- 最新のECC技術と厳格な品質管理体制を採用
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すべての製品にKIOXIA製高品質NANDフラッシュメモリを採用し、企業が安心して使用できる高性能ストレージソリューションを提供します。

PJ1 E1.S (eTLC)
NAND Flash: 3D TLC NAND Flash
Interface: PCIe® Gen4 x4
Sequential Read: UP to 6600 MB/s
Sequential Write: UP to 3500 MB/s
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